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それぞれの時間

徒然... 日々のあれこれを書いています。

12歳と言う呪縛

12歳と言う呪縛 <2003.02.25>

特別な1日だったのです!!


Kは寿命を宣告されてから、誕生日を楽しみにしています。


 13歳と言う年齢を、強く強く望んでいました。


 『四歳のときに、長くて12歳まで生きれるかな?といわれたKでした。』


 検診のドクターが、Kの頭をなでながらいったのです。


「なが〜くみてのことですよ...」という医者に「僕はしぬの?」と聞いて....いましたの。


『僕は死ぬの?』と聞くKに、

「言葉がわかるのか?」とその医者はいすから落ちていました。


『しゃべるんだね...いってることわかんの?』と私は聞かれて、今度は私が倒れていました(怒)


 それから入院をするたびに、『僕は死ぬの?』と聞くようになりました。


 8歳からは聞かなくなったのですが、難病にかかったことで恐怖がつのっただけでした。


 10歳までは、難病とうまく仲良くできずに辛い闘病生活にはいります。


 入院*退院をくりかえす2年間でした。

 
『強く生きろ!!』と絶対死なせないと10歳の誕生日に約束をしました。


 死ぬと言う事への恐怖を忘れさせるために、旅行をしたり、いろんなイベントにチャレンジして、やがてスポーツをはじめました。


   生きる事に眼を向けさせるためでした!!


 難病でであったドクターが話してくれました。(現在の主治医)


「人間は皆死ぬんだよ...でも寿命なんてわからないんだよ。君が何時死ぬかなんて、ぼくはわからないよ。医者でもね....わからないんだ。おかあさんも僕もおなじだ!! 何時死ぬかわからないよ。だれでもそうだ。」


 『君は特別じゃない!!』 

 ふつうの男の子だよ...だから難病を友達にするんだ...

  元気にやっていこう!!

 なんでもやっていいというドクターです!!

 私には厳しい宣告をされましたが、Kの心を元気に支えてくれたドクターでした。


 そして、待ちに待った13歳が訪れたのね...

「俺は12歳をこえられた」とほっとしてると思う。


 もちろん、私ともそんな話はしないけど、

 『息子が考えている事!!』

 私も、12歳の壁をこえたねって思っていました。



 誕生日の夕方に、2時間程疲れたと言って寝込みました。

 青ざめた寝顔に離れる事ができず...ずーっと横についていました。


 心拍、呼吸、なんだかたよりなくて、不安でした。

 これからもずっとずっと元気でいてね...と祈る想いです。
by razuberi3 | 2003-02-25 15:34 | ITP

by razuberi3
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